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イラストレーターまつながみかのafricanとつぶやきなブログ

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たべるの話28 ごはんの作法 

 

村での食事については以前のコラムを読んでいただくとおわかりいただけると思うが、
たべたの話11 祭りのごはん

基本ごはんとソースが別々に運ばれてきて、誰かがその時の人数とお腹の具合を見て別のお皿にごはんとソースを盛り、みんなでそのお皿を囲んで座り手で食べる。お皿には食べられる分だけの量を盛り、足りなければまたごはんとソースを足すといった具合だ。別皿に盛られたごはんは残されることはほとんどなく、食べる分だけよそうことで少しでも良い状態で他の人が食べられるようにとっておくのだ。
通常お皿に盛るのは女性の役割だが、村々を廻るお祭りではいつもライがその役目を担っていた。去年、私はだいたいライの横で大量のごはんとソースがよそわれるところを眺めていた。

今年は最初ライがごはんをよそっていたけれど、ある時彼が「ミカ、ごはんを準備して」と言った。私は8人分位のごはんとソースを、ライがやっていたように、どっさり別のお皿に盛り、彼はそれをじっと横で眺めてから「いいよ」と言った。わたしはそれからグループのごはん係になった。しばらく経って、いつものようにライが「ミカ、ごはん」と言った時、別の村の太鼓叩きが「彼女には(外人だから)できないよ」と言ったことがあった。それにライは「彼女はできるよ。」とさらりと返し、よそう姿をみたその太鼓叩きも「君はできるんだね」と言ってくれたことがある。不器用だけれど私はみんなのごはん係として、なんだか嬉しい気持ちになったのを記憶している。とは言っても、いつも「もういい!」と言われるまでソースをたっぷりかけようとしちゃうんだけどね。

そう、たかだかごはんをよそい、ソースをかけるだけなのだけれど、実はそこにもちゃんと作法があるのだ。たとえば山盛りのごはんのどこからよそうか、とか、ソースの器をどう持つかとか、ソースの量や具を入れるタイミング、片付け方なんかだ。決して難しいことではないが、彼らはよく見ている。私がごはん係になってから、みんな色々注意してくれて、私は少しずつ学び、今でもアフリカ人と同じようにはいかないが、だんだんごはん係が板につくようになった。

ごはんとソースをでっかいお皿に入れてみんなで手で食べるなんて雑なように見えるけれど(確かに行儀の悪い食事中の悪ふざけなんかはあるのだが)、そこにはちゃんとルールが存在する。そしてみんなそれをわかっている。そしてそれが私には、アフリカ文化の誇りと、食と人に対する感謝の作法に見える。
同時に今私が暮らす都会の生活の中で、見失いがちになっている何かに気付かざるを得ない。

たべようの作法
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