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イラストレーターまつながみかのafricanとつぶやきなブログ

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たべようの話44 動物が肉になること 

 

最近よく、私達が口にするお肉がいかに残酷な行いによって出来ているか、お肉を食べることは必要なのか、いのちをいただくとはどういうことか、そんな議論がなされるし、映像も手軽に見られるようになった。
豚や牛達が、狭い場所に閉じ込められ糞まみれになってじわじわといたぶられたあげく殺されるショッキングな映像も多い。そういったお肉を美味しい!と言っていただいているのも事実で、そこには考えたり知ったりベクトルを変えるアクションを起こすことが必要だけれども、私は「肉を食べる」ということ自体は悪だと思っていない。

そうはっきり思うのは、おそらくアフリカで見て食べてからだろう。

村で生活していると、あちらこちらに牛やらヤギやらがいる。前回の日記”マンコロ犯をさがせ!”もそうだけれど、笑っちゃう位自由に歩いている。牛は洗濯しているところをのっそのっそと横切り、ヤギは連れ立ってひょいひょいと歩き回っている。人間は自分達の食べ物をあさられたり、悪さをしそうだと感じると追い払ったり、叩いたりするけれども、あとはごく自然に共存して、飼っている訳でなくても、「ほら」と残った食べ物をやったりもしている。いたずら好きの子供がお母さんに怒られているみたいに見える時だってある。
食べるものがなくても、だからといってむやみに殺して食べたりしない。

そしてある日突然、牛やヤギに最期の日がくる。サクリフィスに選ばれたのだ。

首に縄をかけられると、危険を感じてかバタバタと暴れる。しかし木の杭に繋がれ、人間が自分を囲んで座り、話したり、立って何かを交わしたりし始めると、なんだかよくわからなくなって油断しているのか、目に見えない何かの力で鎮められているのか、おとなしくなる。
しばらくすると、何人かの男達が自分の方に向かってくる。
首と体を押さえ付けられナイフで首を切られる。ためらいもなく、あっという間にだ。
血がでる。その姿は痛々しい。胸にずしんとくる。でも、苦しそうな時間はそう長くはなく、間もなく息を引き取る。
息を引き取る姿をみんなが見ている。
息を引き取ると何人かの男達によって皮が剥がれ、内蔵が取り出され、肉が切られ、その全てが手から手へと渡る。
その一頭によって、今日沢山の家で肉を食べる歓びが生まれて、明日の元気になる。太鼓叩きが嬉しそうに皮を干す。
そうして、この牛やらヤギやらは一生を終える。

これが私が村で見た一連の流れであり、肉を食べるということだ。

誰かがこの首を切るシーンの映像だか写真だかを見て「野蛮で残酷だ」と言ったのを見たか、聞いたかしたことがあった。

そうだろうか。

私は牛やヤギに聞いた訳ではないので、それが彼らの「幸せ」なのか「悲劇」なのかなんてわからないけれど、生き物としてはより自然な生き方であり、終わり方なのではないかという気がする。
そして人間だって、そういう共存ができるのだ。

私は村でいつも美味しく大事に肉をいただいた。
そうだ、忘れかけていた。
日本でもせめて、自分の血や肉になってくれることを感謝して肉を食べよう。
ヤギのサクリフィス1
ヤギのサクリフィス2
ヤギのサクリフィス3


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category: マツ村!

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コメント

 

実際に見て感じた良いお話ですね。野生の動物も弱肉強食の世界とはいえ必要以上な狩りはしないし、当然そんな世界に暮らす人達も無駄な殺生、もちろん植物を採ることもしませんよね。そんなことしたら自然のサイクルが壊れることを知ってる。いわゆる文明社会に生きる人達だけが保存貯蔵すること蓄えることを覚え、欲のために殺生をするようになってしまいました。そして自分だけの為に独占し保有する、分け与え共有することすら忘れています。これって現代社会のあらゆることに言えると思うけど未来のない哀しいことだと思います。
食べることは生きていくために、もちろん楽しく生きるために必要なこと。だからちゃんと意識したいですね。ってまじめにコメント!

s #- | URL | 2014/01/27 10:49 | edit

Sさま

コメントありがとうございます。
本当に。現代は、欲を満たすことはどんどん叶うようになりますけれども、同時に必要な、欲を押さえ戒むこと、満たされることへの感謝、の大切さがどんどん軽視されている気がします。恐ろしいです。今はそれを気付かせてくれることに出会うチャンスが"まだ"ある。"まだ"あるうちにそれを失わないで、少しずつ取り戻したい、そんな気持ちを沢山の人と共有できたらいいなぁと思います。

まつ #- | URL | 2014/01/27 11:33 | edit

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