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イラストレーターまつながみかのafricanとつぶやきなブログ

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日々の話43 マンコロ犯をさがせ! 

 

村での我が家にはガタガタした木のベンチとふとんしかない。
なので、ちょこちょこともらった食べ物は家の地べたか、人が来た時に座る、ガタガタしたベンチの端っこに置いておく。頂いたマンコロから、煎ってあったり、はたまた殻付きの落花生。生きてたり、死んでたりする鳥。干したいも、コラの実のかけら。なんだか木の実。ビニールに入った、お茶を呑む時の砂糖・・・などなど。

ひまな時に貰った落花生を剥いて水に浸しておくと、ゆで落花生ならぬ戻し落花生ができて、これはなかなか美味しい。でもやっぱりベンチの端っこなので誰かが蹴っ飛ばして地面を水浸しにしたりもする。
もちろん置いておくと来た人がおいしそうなものから食べちゃうので、ぜひ取っておきたいものはそっと陰にしまっておく。

ある日、散歩をしていたら、後ろから仕事帰りの木こりのカサ君が自転車で近づいてきて、大きな大きな、見たこともない位大きなマンコロをくれた。
もう記憶が定かでないけれど、ラグビーボールの2/3位はあったんじゃないかと思う。(ラグビーボールの大きさも定かではないのだけれど)
とにかくそれはまだ熟れていなく固そうな緑色をしていて、あと3〜4日で食べられるとのことだった。

大きなマンコロだからきっと大味なのだろうけれど、初めてみるそのでかさにもうワクワクして、それから私は例のベンチの端っこにそれを置いて毎日眺めて、熟れるその日を心待ちにしていた。
カサ君チェックも怠らず、朝カサ君がうちに顔を出してくれる度に、「ねぇねぇ、まだかな?」と大きなマンコロを差し出した。あまりに楽しみそうなのが見て取れたのか、他の仲間がいたずらに持って行こうとして、「それはダメ〜〜〜〜」と大人げない抵抗をした。
それほど、中がどうなっているのかを見て食べるその日を楽しみにしていたのだ。

4日目の朝、カサ君の食べごろサインをいただいた。あぁ、やっとその日がきた!
開マンゴー式を昼に決定し、仲間が昼寝をしたいというので、安心して風通しよくドアを開けっ放しで私は川へ洗濯にでかけた。
そして、帰ってみると。

家には誰もいなくて、なんと思いこがれたマンコロが無惨に食べ散らかされている!あろうことか壁に投げつけたような跡もあり、横にあった美味しそうな普通サイズのマンコロはきれいさっぱりなくなっていた。

一体誰が!?

悲しみに暮れていると、起きたばかりの顔をした昼寝野郎がトイレから帰ってきた。
そして「目が覚めたら、牛が家に入ってきてマンコロを食べてた。」
と、しれっと言った。

牛・・・

あんなでかいのが家に入ってきたら、気付けよ!!
しかし、家の中で牛にまんまとマンコロを貪られ、その横で見張りにもならず、ぐーすか寝ていて、食べ終わる頃に慌てて追い払う奴の姿を想像したらなんだか愉快に思えてきた。

「あのマンコロ牛に食われちゃったよー!あいつ、横でグーグー寝てて気付かなかったんだよ!」と悲しい顔でいったら、カサ君は大笑いして他の仲間にも言いふらした。

マンコロと同じ位オイシい出来事になったので、まぁよしとしよう。

牛とマンコロ







category: マツ村!

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治療の話42 とってもトラディショナルっぽい! 

 

村に来て2週間程経った頃、ママディが何日もひどい頭痛に襲われたことがあった。
こちらではよくみんな「頭が痛いから薬くれ〜」と言ってくるので、いつものように頭痛薬を飲ませてみたが効き目がない。
トラディショナルの薬(葉っぱを煎じたもの)を飲んだり、浴びたりしても効き目がない。
これはおかしい!グリグリにかけられたかも!と言って、森に入り、グリグリを解くグリグリをしてみたようだが、思った程は効き目がない。
さて、困った。毎日痛みで顔を歪ませている。血管が詰まって倒れるんんじゃなかろうか、と心配したが、村には病院がないし、あったとしても期待は薄い。こうなってはどうも手だてがない。
と、そんな夜ママディが、「明日の朝、トラディショナルの治療をやってもらうから。」と言った。

朝になると、別のママディが牛の角(中は空洞)と、カミソリを持ってやって来た。
「何するの?」「頭が痛いのを治す治療だよ。」
牛の角とカミソリ!
朝っぱらから何すんの!?でも、ちょっとワクワクする。

すると、あっという間に施術が始まる。
まずママディの頭を触ってとある一カ所に牛の角を置き、上から吸って頭にまあるい跡を付けた。
次にその円の中の頭髪をきれいに剃る。そして、剃った部分の頭皮を細かくサクサクとカミソリで切っていく。
特に血が痛々しく出て来ることはない。
それから改めて牛の角をぴったりと円に合わせて乗せ直し、さらに上から口で吸引する。そうしたらしばし待機。
・・・
しばらくして角を外すと、どろっとしたレバーみたいな血の固まりが溜まっていて、それを手でぬぐって地面にぺしゃっ!と捨てる。
これを2カ所。
で、おわり。

消毒とか、しない。

そんなに痛そうでもないから、「痛くないの?」と聞いたら、「痛い!」と即答していた。カミソリで切ってるんだもの、そりゃそうだよね。

かくして、レバーみたいな血の固まりが2つ地面に叩き付けられたところで施術は終了した。なんだかどこかのアジア圏でも聞いたことあるような治療だとも思ったが、思い出せもせず、こんなんで、頭痛が治るんだろうかと様子を伺ったが、あっという間にばっちり治っていた。

おそるべし、アフリカトラディショナル!
見るのはいいが、やるのは絶対お断り!

頭痛の治療

メジャーではないらしい・・・


category: マツ村!

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グループの話41 支える2人のおっかさんとジミーなママディ 

 

ママディクルマ&トロンテセベサ2ndCD発売を記念して!?メンバーのお話 その3。
ちなみにごきげんな1stCDもどうぞよろしく!

トロンテセベサのCDを2枚作らせてもらって、グループの音楽をCDという完成形にぐっと上げてくれているのは2人のジェリムソだとよく思う。
ジェリムソというのは、女性グリオ(伝統伝達者)のことで、ここでいうジェリムソは簡単に言えば歌い手さんだ。

新しく参加してくれたサランさんは優しそうでいいおっかさんという感じだ。アフリカではすきっ歯がかわいいとされているらしいけれど、サランも「これがかわいいすきっ歯か!」と思うような見事なすきっ歯だ。前回のレコーディングでは、なかなか面白いエピソードを提供してくれたジェリムソだけど(レコーディングの話18 頑強なるおばちゃま達)サランはしっかりしていて、「ほら、ここに立つのよ」「ちゃんとマイクに向かって」とレコーディングに協力的でものすごい安心感を与えてくれたし、初対面の私にもごく自然に接してくれる女性だった。

一方のゲカンコさんは今回2度目。こちらはけっこう奔放な感じで、レコーディングをしていてもノッてくるとすぐ踊りだしたり、ナチュラルなところが素敵だ。そういえば、最後のレコーディングはアルバム最後の曲「サンキン」で、これは村を出る直前に私がどうしてもやってみたいと、ムリにお願いしたものだったのだけれど、ゲカンコとサランは嫌な顔もしないで深夜まで待って歌ってくれた、そんな日があった。
その時、私はサランとゲカンコと三人だけで家に待機していて、と、しばらくするとゲカンコは豪快な下ネタを連発し、私が(おそらくすっとんきょうに)答えて、サランが大爆笑するという場面があった。大した会話にはなっていなかったと思うけれどなんだか柔らかい空気になって、ゲカンコはその流れで私に一曲プレゼントしてくれた。ゲカンコは普段からよく歌を口ずさんでいたし、「この人は本当に歌が大好きなんだな」と感じながら歌ってくれている姿を眺めていた記憶がある。
それからゲカンコは容赦なくカリニャンをガンガンかきならす。カリニャンとは、ちくわみたいな鉄の筒を片手に持って、反対の手に持った鉄の棒で叩く楽器だ。歌には必須アイテムではあるのだが、これがまたけっこうな音量と音色で、前回のレコーディングではこのカリニャンの音に苦戦した。が、今回なんだかそれも味に思えてきて好きなようにやってもらった。

サランとゲカンコ
左がサラン、右がゲカンコ。サランが持っているのがカリニャン。

グループにとってお姉ちゃんのようであり、私にとっても母ちゃんみたいな存在感のある2人のジェリムソ。

・・・に比べるのも失礼だが、なーんとなく一番控えめだったのが、今回ケンケニで初参加、今年初対面のママディだ。
彼はナンサディと同じ村のサンバンフォラで、ダラモンのお祭りや旅でも何度か一緒だった。初対面だったからというのもあるが、キャラがほわーとしていて全然強烈でない。ちょっと気弱そうにさえ見える。はじめは様子を見ていたようだけれど、慣れて来るとちょこちょこ近くに来て、ふっと隣りに座りニコニコしながら地味にちょっかいを出してくる。ジョークもいまいち。でもそこが、いいところ!
サンバンを叩く時はぐっと男らしい顔になるけど、キマりきらない。でもそこが、いいところ!
そんな、逆に周りにはいなかった新しいキャラだ。そして、今回はしっかりとケンケニでベースを支えてくれた。

ママディサコ
ママディ

サラン、ゲカンコ、ママディはいつも一緒にいる訳ではないけれど、是非また会いたいし、また活躍している姿を見させて欲しい。

ギカンコノコト

記事はゲカンコで、マンガはギカンコだけど、ようはその中間音!マリンケ語の発音は難しー







category: マツ村!

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グループの話40 ジェンベフォラ・ナンサディとサカラ 

 

ママディクルマ&トロンテセベサ2ndCD発売を記念して!?メンバーのお話 その2。

私がこのグループの1stCDを作ったのは昨年で(ギニアの村人のCD作りますた! )そのきっかけになったのはその更に一年前、ギニアの首都コナクリで行われた大御所Famoudou Konate先生のワークショップでジェンベの講師をしていたママディクルマと、ナンサディクルマに出会ったことに始まる。
その年に2人に村に連れて行ってもらって、そこでサカラやライやカサと出会うことになるので、実はまだ3年位の付き合いだ。

ママディとナンサディ
出会った当時のママディとナンサディ


彼らのことを話す時、「Babila(バビラ)」という地名がよく出て来るけれども、実はバビラの中にいくつかの村があって、いわゆるバビラのバビラ村に現在住んでいるのは主要メンバーではナンサディひとりである。
ママディは現在コナクリと行き来をしているので、村のお祭りを常に支えているジェンベフォラといえば、サカラとナンサディということになる。

ナンサディはそんな訳で、みんなと暮らす村が違うし、もちろん素晴らしいジェンベフォラなので、あちらこちらの村のグループで活動をしていて、今年私がいる間はトロンテセベサと行動を共にすることは少なかった。ハンサムで、口数も多い方でなく、村にくるヨーロッパ人を多く迎えているので外人には慣れている。かといってへんにミュージシャンぽいところがなく、長男で家族を支えるために堅実に働いているというイメージだ。

サカラの方はこれまたタイプがまったく違って、言うなれば「ザ・てきとう」、完全コメディアンな存在だ。どの村に行っても、大人から子供まで、みんなが「サカラ、サカラ」と寄ってきて、その顔の広さはダントツである。動きがヘニョヘニョしていて、いっつもケラケラ笑っているし、おねえちゃんが大好きですぐどっか行ってしまうのだけれど、顔が広いだけ人との出会いや付き合いを大切にするし、時折ふっとものすごく重いテーマを私に投げかけてきたり、太鼓に関しても一番キビシいことをクールにぐさっと言うのがサカラだ。まぁ、そんな真面目な姿を見せることは稀で、とにかくみんなのムードメーカーで、グループのための働きは一番。いつも私の面倒見係で、とてもとてもお世話になっている。

ナンサディとサカラ
左がナンサディ、右がサカラ

年齢は上から、ママディ、ナンサディ、サカラだけれど、それぞれの個性が同じだけトロンテセベサの音楽を支えて、ソリストとして盛り上げている。それぞれを信頼して安心している姿が、レコーディングをしていて、なにより心強かったことだ。

サカラウォディ
アフリカ人あるある

category: マツ村!

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グループの話39 カサとライ 

 

ママディクルマ&トロンテセベサ2ndCD発売を記念して!?メンバーのお話。


ジェンベをやっている人はもちろんご存知のことと思うが、お祭りでこのジェンベが奏でられる時、そこにはドゥンドゥン、サンバン、ケンケニという三つの筒太鼓が一緒だ。むしろこの三つの筒太鼓が”曲”のメロディを刻んでいて、その中でも、ドゥンドゥンとサンバンの音の会話やダイナミックさ、安定感がグループの演奏を左右するといって過言ではない。

私の先生であり、いつもお祭りに連れて行ってもらって面倒をみてもらったのがママディクルマのグループ、トロンテセベサで、そのグループのドゥンドゥンサンバンの絶妙なコンビネーションをみせてくれたのが、サンバンフォラ(サンバン担当)・ライ、ドゥンドゥンフォラ・カサである。

ライとカサ
左がライ、右がカサ。

ライは、バンドの要となるサンバンを担当していて、グループでは一番の年少者だが、頭もすごく良いし、冷静な判断ができるし、面白いし、やんちゃなところもあって、ちょっとかっこいい存在だ。祭りででかけた村でみんなが女の子に鼻の下をのばしていた時も、ライだけはあまりどこで何をしているのかわからない、というのも、なんだか要領がよさそうでいい。森ではちみつを採ったり川で魚を採ったりすることを生業としていて、散歩をしていてさささっと木に上って木の実を取ってくれたり、自然に対する知恵がすごくあるように見える。

一方カサは、グループでは年長の方だけれど、ちょっとぽーっとしていて、みんなにいつもゲラゲラと笑われている、愛されキャラだ。いつもちょっと口が開いている。太鼓のレッスンを受けていた時も、ドゥンドゥンを叩きながら寝てしまい、みんなにつっこまれたりして、村のゆるーい感じを一番醸し出していた。ユニークで、おねだり上手で、おねえちゃん好きで、同じ顔の子供がたくさんいる。遺伝子は間違いなく強い。それから私の好みとしては一番おしゃれだ。どこで売ってるんだろうみたいな帽子をよく被っているのだけれど、それがまためちゃめちゃ似合う。彼は猟師をしたり、木を切ったり森の仕事をしていて、みんなの前ではぽーっとしていたけれど、力も強いし、子供達にはものすごくキビシいパパである。

この二人の奏でる音楽はもちろん素晴らしいのだけれど、彼らはまたグループのダンサーでもある。ライはキレのあるダンス、カサは独特でユニークな動きで人々を楽しませる。またどの村に行っても、いつもカサがボケて、ライがつっこみ、村の人たちが喜ぶ。そんな素敵なコンビだ。

私が1人で不安そうだったり、寂しそうだったり、そういうことをいち早く気付いて気にかけてくれていたのもこの二人だった。祭りで夜ディスコに連れ出してくれたのも、この二人だった。いつも涙を流して大笑いさせてくれた二人の太鼓は、やっぱり私を幸せな気持ちにしてくれるし、自慢のドゥンドゥン、サンバンフォラだ。


kassaのおはなし

category: マツ村!

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